【1-0】【初学者でも大丈夫!】日常に身近な化合物たちを化学的に知る

どうもこんにちは、サブです。そろそろ院試の時期が近づきつつあります。院試対策だるいですねえ、、どうしましょ。なんてことを考えつつ、毎日お菓子を食べ、腹をポリポリかきながら日々を過ごしています。皆さんはどうでしょうか?私は元気です。

突然ですが今回から、あることを始めてみようと思います。それは、、

身近な物質について、化学科生なりに化学的な情報をお届けする、です。

昨今を見てみると、化学物質についての胡散臭そうなウェブサイトが数多くあります。で、しかも、それらの情報のほぼ大半は、「体に優しいのかどうか」という情報に偏ってしまっているように思えるのです。加えて、その情報は、『安全とみなされているから安全だ』、という、小泉進次郎構文さながらの体裁になっているものが多く見受けられます(それはそれで良いと思いますが)。

そこで、この記事からは、大学で化学を専攻している者として、私たちの生活に身近な化学物質の様々な性質について、化学的な考察に基づいてお伝えできればな、と思います。また、今後の記事では、「化学?ナニソレオイシーノ?」「化学?m9(^Д^)プギャーwwwwww」「なんか、こう、化学ってなんですか?」「化学これもうわかんねえな」といった方から、化学にある程度知識のある方や、「24歳、学聖です」と言う方まで読んでいただけるような感じにしていこうと思っています。

知っておいて欲しいこと

この記事では、「分子」というものが出てきます。分子というのは、細かいことを抜きにして言えば、「身の回りのものを構成しているもの」のことです。そして、分子というのは、「原子」という、小さな小さな球のようなものが組み合わさってできています。

例えば、純粋な水というのは、水素原子(Hと書きます)2つと、酸素原子(Oと書きます)1つで構成されている分子である、H2Oという分子が集まってできています(なお、このH2Oという分子は、数ナノメートル(ミリメートルの1000000分の1の大きさ)ぐらいの大きさですので、人の目では全く見えません)(こういう意味では、原子こそが構成しているものなのではないか、という意見があるかもしれませんが、分子の方が様々な性質が見えやすいので、ここでは分子ということにしておきます)。このH2Oという分子が大量に(100000000000000000000000個くらい)寄り集まることで、水というものができています。

また、他の例として、紙を取り上げてみましょう。紙はどのような分子で構成されているのでしょうか?答えは、「様々な分子が組み合わさって構成されている」、です。何だよそれ!とお思いの方が多いでしょうが、こう言うしかないのです。紙と言うのは、セルロースやリグニンなど(どちらとも、ある特徴を持った分子の総称)で構成されています。ですので、様々な種類の分子から構成されているわけです。

今後の記事で、分子という単語が出てきたら、上のようなイメージを持ってください。「身の回りのものを構成するもの」、です。

ではでは、また今度。次回から、身の回りのものがどのような性質を持っているのか、分子と言う観点から迫っていきたいと思います。次回は、歯磨き粉についてみていきましょう!