【大学受験】物理の勉強法

こんにちは、こたつです。

【大学受験】勉強法シリーズも今回で第4回となりました。

英語、数学、国語に続き、今回は物理の勉強法とおすすめの問題集を紹介します。

私は受験科目の中では物理が一番好きでした。二次試験においても化学とともに点数を稼ぐ科目でしたが、高校一年のときから得意だったわけではありません。

2年の秋くらいに物理に目覚めたというか、急に得意な科目になった感じでした。それまでにやっていた勉強法を中心にお話したいと思います。

例のごとく、知識 : 経験の割合の話をしますが、そのことについてはこちらの記事でお話していますので、よろしければ先にご覧ください。

物理は知識が1割、経験が9割

物理は結構数学に似ていて、法則や公式が覚えるべき知識で、残りはいかにそれらを運用するかという経験で成り立っています。

数学のときと同じように、原理的には導けるけど、いちいち導いていたら時間が足りなくなるので覚えてしまったほうがいい公式も知識に含めます。

実は、高校の物理では覚えないといけないが、大学の物理で習う基本的な法則を使えば導けて覚えなくて済む公式もありますが、個人的にはそのためだけに大学の物理を先取りするのはコストパフォーマンス悪すぎるのでおすすめしません。

数学のところでもお話しましたが、教科書は侮れません。特に物理の場合、数学以上に教科書レベルの理解が重要になります。

物理の教科書は意外と日本語がたくさん書いてありますが、それらの文章を一文字も漏らさずに読む、いわゆる精読をすると知識の抜け漏れやあやふやだった理解が一気に晴れるという体験ができるかと思います。

教科書に載っている練習問題や章末問題は案外良くできていて、教科書と並行して解くような書き込み式ワークの内容は完璧にカバーされています。

一度まとまった時間を取って、力学の章から総復習をすることをおすすめします。

ここまでが知識パートです。もちろん、教科書を完璧に理解するまで練習問題を解いてはいけないというわけではありませんが、経験を身につけようっていうときに知識不足のせいで問題演習が滞っては効率が悪いので、少なくともこれから解く分野だけは先に教科書を精読して、教科書の練習問題を解いておくのが良いかと思います。

さて、知識が一通りついたら、いよいよ問題演習です。

色々な問題集が出ており、載っている問題も大事な問題はだいたい共通しているので、正直どれでもいいです。

網羅型の問題集は大抵力学、熱力学、波、電磁気学、原子という順番で問題が掲載されているので、この形式の問題集ならどれを買ってもいいと思いますが、参考までに私が使用していた問題集を紹介すると、私は重要問題集を使っていました。

重要問題集は学校で一律買わされたものですが、同じクラスの人の中には表紙がどうしても気に入らなくて(ちょっと分かる)、別の問題集(良問の風)を解き進めている人がいました。

網羅型問題集は本当にどれを使ってもいいと思います。ただ、重要問題集は結構問題数は多いのですが、解説はそこまで丁寧ではない感じでした。問題集によって、若干性格が違うので実際に書店に行って色々なものを立ち読みして決めるといいと思います。

重要問題集の表紙が嫌で良問の風を買った人を馬鹿にはできません。この手の網羅型問題集は何周かやることなり、結構長い付き合いになるので、少しでもめやすい表紙やレイアウトのものを選ぶのは合理的です。

一緒に戦っていく問題集を選んだら、最低3周は解きましょう。数学でチャートを解くときと同様、問題集に載っている問題に関しては見た瞬間解法が思いつくまでやり込むのがベストです。

網羅型問題集を終えたら、次は過去問演習に入ります。私は東大志望だったので、赤本の東大の物理25カ年を解いていました。

重要問題集の問題をやり込んでいれば、たとえ東大といえど、ある程度解けるようにはなっています。

過去問と並行して、思考力問題精巧にも手を出しましたが、結局こちらは最後まで終わりませんでした。

そもそも、物理は数学や英語に比べて配点は低いので、限りある勉強時間を物理に全振りするより数学や英語に回すほうが効率的です。

結論ですが、教科書と重要問題集で大体の大学の入試は対応できると思います。難関大学を目指すのならそれらに加えて、自分の大学の過去問25カ年(収録されている年数は大学によって異なる)のようなものをひたすら解いて経験を積むといいでしょう。