【大学受験】化学の勉強法

こんにちは、こたつです。

大学受験における各科目の勉強法をご紹介するシリーズですが、今回が最終回となります。

英数国物ときて、今回の科目は化学です。

毎度のことながら、受験に必要な要素を知識と経験に分類するという持論のもとで話を進めていきますので、この記事から読んでくださっている方は、ぜひこちらの記事を先にご覧ください。

それでは本編に移ります。

化学は2割の知識と8割の経験で成り立っている

化学は物理に比べると、覚えることが若干多いです。炎色反応、イオン化系列、酸化還元反応の半反応式、進む反応・進まない反応など結構あります。

しかし、すべて丸暗記するのではなく、鍵となる考え方をおさえて、導けるものは導くという姿勢が重要です。化学はいかに覚えることを減らすかの戦いといっても過言ではありません。

炎色反応やイオン化系列などは正直どうしようもないので、語呂合わせで無理やり覚えますが、半反応式や化学反応などはある程度圧縮できます。

半反応式なら中心元素の酸化数か組成だけ覚えて、電子と水素イオンの数は毎回その場で調節したり、反応も酸化反応や弱酸遊離反応などに分類したりして、他の知識と紐付いた形で記憶していきましょう。

見出しで知識が2割と書きましたが、この数字は色々工夫して覚えることを減らした後の数字です。丸暗記しようとすると大変なことになるので、なるべく納得のいく説明を覚えて、これを元にその場導く癖をつけるようにします。

知識を得る上で最も頼りになる教材はやはり教科書です。化学は大きく分けて理論・無機・有機に別れており、苦手なところの教科書をよく読んで、自分でまとめるという勉強がおすすめです。

これを行うことで、知識を体系的に整理することができるようになるので、上で述べた覚えることを減らすということにも繋がります。

一方で、濃度やmolの計算、平衡の計算などは問題演習を重ねてたくさん経験を積む必要があります。

数学や物理と同じように、まずは知識の確認も兼ねて教科書に乗っている練習問題と章末問題をすべて解きます。

そうすると基礎が固まった状態になりますので、ここからひたすら問題集を解いていき、より難しい問題の経験を積んでいきます。

おすすめの問題集は重要問題集です。重要問題集は物理の記事でもおすすめしていました。

重要問題集はいろいろな大学の過去問の中で、受験生が経験しておくべき問題を収録したものです。これを2周ほどすることで、共通テスト(旧センター試験)の問題はほとんどすべて対応できるようになりますし、2次試験の問題についても概ね処理できるようになります。

私は重要問題集をきっちり2周した後に、東大の過去問演習をはじめました。

東大の化学25カ年を解き進めていったのですが、重要問題集をやったおかげで、かなりの問題がスムーズに解けるようになっていました。

重要問題集は私が実際に使っており、自信を持っておすすめできますが、重要問題集以外のものでもいわゆる網羅型の問題集ならどれを使用しても問題ありません。

ここまでの話をまとめると、化学の勉強でやることは教科書で知識をしっかり身につけ、重要問題集でひたすら経験を積むという流れになります。

知識を習得する際は、できるだけ暗記を避けて、他の知識から導けるような記憶の仕方を心がけます。覚えないとどうしようもないものは語呂合わせでなんとかします。

余談:東大化学

東大の二次試験の話を少ししますので、東大を受けようかなと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

東大の化学はまず問題数がかなり多いです。理科2科目でまとめて試験時間が与えられており、注意しないと時間が足りなくなります。

加えて、東大の化学はちょっと癖が強くて、いくつかの問題は高校の範囲外の話題に関するものとなっています。

高校の範囲を超えるものについてはちゃんと説明が書いてあるのですが、これがとにかく長い!!(年にもよりますが)

1個めの小問が始まる前の全体説明がかなり長く、例えるなら、初めてやるパズルをその場でルール説明されて直後に解くといった感じでしょうか。

何が言いたいかというと、東大化学用の訓練をある程度しておかないと、本番中にびっくりして対応できないかもしれないということです。

そのためには過去問を解くのが最善の方法でしょう。